社会福祉法人信正会 北千住もみじの森保育園様

2019.03.16
実績について

2017年度、1年間にわたり導入いただいた社会福祉法人信正会 北千住もみじの森保育園の堤園長・長谷川主任にインタビューをいただきました。2018年、2019年度も継続でご契約いただきました。

 

チームビルディング研修やファシリテーターの印象を教えてください。

 

とにかく1回目の研修を受けた時には衝撃でした。
研修っぽくない研修だという印象です。スポーツの一環のようなものなのかと思った。フラフープが出てきたり、ボールを皆で投げ合ったり、汗かいたりしながら、いつの間にか関係が深まっていく。
開園1年目で、知らない人たち同士ですぐにチームを作ってスタートしなければならない状態だったので、アイスブレイクや課題解決ゲームなどによって「楽しい職場だな」と思ってもらえてスタートできたのは良かった。
面白くも真剣になるからこそ効果がわかりやすかったと思いますね。土台作りができたと感じています。

 

「デスクに座ってテキスト配られて話を聴いて」では解決できない問題に対しての新しい解決方法だと思いました。特に先生同士の人間関係のイザコザに対して、偉大な講師を招いて「社会人とは?」「今の保育業界の現場とは?」なんて話をしてもらっても1年間なにも変わらなかったと思う。ちょうど3か月ごとに来て下さる頃にはいつも、3か月過ごした中での大きな課題がありました。なかなかああいう「お互いの気持ちを言える場」ってないけど、それをつくってもらったことが変化の大きなきっかけになりました。

 

本当に若い先生が多い組織で、「研修を通して、こうやってまず信頼関係を築かなきゃ何も始まらないんだ」と思いました。でもそういう過程があったから、今は先生たちがよく話してくれるようになった。「相談したいんです」なんて。自分の若いころだったら主任の先生に相談するなんてありえなかった。人間関係で困った時に私のところへ来てくれるってことは素直に嬉しいなと思います。何ができるかはわからないけど、話を聴くだけでも、彼女たちはスッキリする部分があるんだと思います。
でも私は中間管理職という立場上、打ち明け話ができる機会なんてなかなかないんだ、とも同時に思いました。そんな時に水田さんが来てくれて(ここなら話ができる!)と思ったのは、自分が救われた瞬間でした。

 

 

研修を受けたことで楽になったことは何ですか?

 

関係性が良くなったので、何でも聞けるし、聞いてもらいやすくなりました。先生一人ひとりの特徴についても、研修を通してだからこそ見えてくる部分もある。同じことを指導するにしても、先生によって「この先生には直接言った方が良い」「その場ですぐに言った方が良い」「時間をおいてこっそり伝えた方が良い」「会議で遠回しに全体向けに伝えた方が良い」なんてヒントも得られる。研修中の付せんは、いろんなことが読み取れますね!
研修をやることで課題が浮き彫りになる面もありますよね。それぞれどんな考え方でいるのか、どんな穴があるのか。そんなことを日常に落としていけるのはとても良いなと思いました。

 

実際1年運営をしてみて、1年目の保育園として課題になるなと思ったことは?

 

始めはどの先生も自分の居場所見つけるのに必死ですよね。だから仲良しグループづくり。互いに見ていて気になるところがあっても見て見ぬ振りするとか。行ったら自分も嫌われる。傷つきたくない。そんな中で、研修の中で言うような「本音で伝えあう」「否定するならyes&」なんて共通理解があれば「仲良しだけど、言うべき時には言える仲」に変わってくるのかなと思います。

 

 

あとは指示命令系統がゼロからのスタートなので、自分が全てをつくりあげないといけない。そんな中でリーダーたちと心を通い合わせられる瞬間があったことで、指示命令系統がすごく楽になりました。自分が言った言葉をちゃんと想いを汲みとって、クラスの先生たちに伝達してくれる人たちが見つかったというのは本当に大きかったです。
心が通い合っていないと、伝えたことが違う意味に変わっていたり、面倒くささで大事なところが省かれていたり・・・

 

2年目のクラス配置を考える意味でも研修がとても活きましたね。
私たちの視点とは違う、ファシリテーターとしての水田さんが見る第三者の眼で気づきもありますね。一年間見ているとどうしても固定観念があるじゃないですか。この子はこう言ってもこういう風にしか返ってこないとか。研修の振り返りをしながら水田さんのお話を聞いていると、「あぁなるほど」という気づきもありますね。「あぁこの先生にはこういうところもあるんだな」って。それを注意して、日々の保育の中で先生たちを改めて見ると、「確かに」という気づきにつながったり。

 

 

先生一人ひとりに対して「こんな環境の中で働いてほしい」という想いを教えてください。

 

活き活き楽しくやってほしいですよね。こういう仕事だからやっぱり悩んでぶつかることもあるけど、言える環境があって、しゃべれて、リセットして「よし、また明日頑張ろう」っていう環境があれば、本当に良い保育園だと思います。やっぱり来たくなかったら、来ないでしょう。「来たくないから休みます」もこの1年誰もなかったですしね。
他の保育園の話を聞くと、「謎の病気」とか「いつの間にかいなくなった」とかよく聞きますから、それがない園というだけでもステキだなと思っています。