こんにちは。しまです。
先日、「会議をつくるときに重要なのは3つだけ」という記事を書きました。
今回は、会議で全員の意見を手に入れるためのテクニック的なお話です。
私たちはよく会議の場をファシリテートしていますが、あるある話が意見を求めたときに、「山田さん(だいたい声の大きい人)と一緒です」という発言です。
本心から言ってる場合は良いのですが、忖度してることも往々にあります。
だいたいそう言う場合は、「あ、忖度してますね笑」と伝えると、どっと笑いが起きます(笑) 場が和んでくると、「実は・・」とか「本当は、」と本音で話をしてくれるようになります。
多くの場合、本心から言ってるのか忖度してるかは、なんとなく表情やその場の雰囲気から伝わってきますが、「声の大きい人の意見が通る」ことが日常になっている場合、当事者同士では、「違い」を起こしにくいです。
そういう時に第3者のファシリテーターが入ることは有用ですが、コストもかかるので、さっとできる方法として「ふせん」を活用するのがおすすめです。
用意するのは、正方形のふせんとサインペン
ふせんの使い方シンプルで、「ふせんに書く(全員)→書いたものを共有する。」以上です。
何かの議題について話をしてるときに、みんなの意見を聴きたい時は、
その答えを、全員ふせんに書いてもらい、発表していきます。
ふせんに書くメリット①「全員の意見が手に入る」
「何か意見ある?」と口頭で聞いても、だいたい多くの場合は、おそろしく目が合わなくなります(笑) で、誰かが空気をよんで発言してくれます。でも、事前に紙に書いてからであれば、全員の意見が手に入ります。また先ほどのあるある話で出した、「山田さんと一緒です」がなくなります。意見が出ないとき、声の大きい人が通りやすい傾向にある場合は、有効です。
ふせんに書くメリット②「発言が簡潔にまとまる」
「書いたものを、そのまま共有してください」と一言伝えて、共有してもらうことで、話が10秒くらいでまとまります。お話がどうしても長くなってしまう人がいますが、「何が言いたいんだろう」を待ち続けるのは、僕が言うには、とても苦痛です(笑) 「お話が長くなりがちだなー」という方がいる場合(もしくはご自身がそうなってる場合w)、おすすめです。
これで
うちの会議は発言があまりないんだよなぁ。
は解消されると思います。
(もちろん、せっかく出してくれたのに、「君たちの意見はクズだ!」と言っていたら(もしくはそんなオーラを出していたら)、誰も書けなくなります。きっと笑)
最後に
声の大きい人の意見が通るのが悪い、と言ってるわけではありません。
ただ、せっかく園内にたくさんの職員がいるならば、全員の意見やアイディアが手に入った方が園がより良くなると思います。
また、全員の意見を聞く文化が醸成されていくことは、1人ひとりが自分事化して、考える習慣が身に付き、人材の育成になるとも言えると、僕は思います。
実際に、新人や職歴の浅い職員が、アイディアを取り入れられることで、ふせんをつかわない場でも発言をするようになったと言うお話はよく耳にします。
人が育つには、環境設定も一つの要素かもしれないですね。