宮原ハーモニーさんは、埼玉県さいたま市に4つの認可保育所を開設されています。
2023年度から「クレド制作」、「チームビルディング研修」、「チームビルディング会議」などをご導入いただいている島村 和宏先生(社会福祉法人宮原ハーモニー 理事長/えがお三橋保育園 園長)にお話を伺いました。
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- ※クレド制作とは?
→園で大切にしている保育観(理念・方針・目標など)を、現場で活かしやすいクレドとして再構築し、浸透・実践につなげるところまでお手伝いします。 - ※チームビルディング研修とは?
→心と体を動かす体験&対話型の研修です。楽しみながら課題解決ゲームに取り組み、コミュニケーションの活性化を狙います。 - ※チームビルディング会議とは?
→会議ファシリテーターが園の問題解決をお手伝いします。園の主要メンバーで現在の問題を棚卸しして、その解決や振り返り・改善のための話し合いをサポートします。 - ————————————————————————————————————————–

――最初にお問い合わせいただいたきっかけは?
島村先生:今私が園長をしている保育園は令和3年に開園したのですが、ちょうどその準備に当たっていた時期でした。皆さん初めて集まるので、チームビルディングは必要だろうなと思ってお願いしました。
その時にすぐに導入ということにはならなかったのですが令和5年からチームビルディング研修をお願いすることになりました。
――様々なサービスをご導入いただいていますが、まずクレド制作について伺います。
やってみようと思ったのはなぜですか?
島村先生:以前ビジョン・ミッション・バリューとして、法人理念や保育方針をリブランディングした時期があったんです。
それ自体はすごく良かったのですが、今はもう4つの施設、職員が120名近くになっているので、それ以降に入職した方がいたり、いつも全員が顔を合わせて働いているわけではないので、認識のズレなどが見られるようになってきました。そこで、一つのよりどころになるものがあるといいなと考えていました。
――以前も法人の核となるものを言語化されていたんですね。
宮原ハーモニーさんはそれを定期的に更新していらっしゃるのですか?
島村先生:はい。どうしてもあり方を掲げて形骸化しちゃうことってあると思うんです。実際に全ての園でちゃんと活かされているのかというのは意識的に見ていて、2年に1度ぐらいは言葉を少し整理したりしています。
――掲げたままにせず、しっかり手入れしていくのはなかなかできないことだと思います。
島村先生:そうですね。理念は大切っていう研修を色々と受けたりとか、他園のみなさんからの刺激をもらって、自分がそこにこだわりを持っているんだろうなと思います。
みんなが同じ方向を向いてるなと思う組織って、やっぱり理念や目指しているところをしっかり共有できていますよね。自分たちが何を大事にしているかを言葉にできているって強いというか、そういった園はとてもまとまりがあるなというのを肌で感じてきました。
自分たちの目指すところや、存在価値を問い続けることはすごく大事ですよね。
――では実際にクレド制作をやってみて、どうですか?
島村先生:まずはもう本当に大満足です。自分が思っていた以上に成果を感じられました。完成したクレドを職員一人一人がすごく愛してくれてるというか、大切にしてくれているんですよね。もはやクレドに人格があるような、そういう感覚にまでなっていてすごく大切にしてくれています。

――すごいですね。
島村先生:それは、トップダウンじゃなくてボトムアップでクレドをつくっていくというチームビルディングスさんのプロセスの踏み方も影響している気がします。
作成メンバーも慎重に選んでプロセスも共有していったというところがすごくいい方に出たんだろうなと。それがチームビルディングスさんのサービスの強みなんだろうなと思いました。
――完成したクレドブックに作成メンバーのお名前がちゃんと載ってるのもいいですよね。
島村先生:そうですね。この人たちが作ったんだよっていうのが、作成メンバーの自信にもなるし、それを見る職員たちも、知った顔の人が作っているというのがしっかり分かるので、すごくいいなと思っています。
――職員の皆さんが「クレドを人格があるかのように愛してくれている」とおっしゃってましたが、具体的にどういうところでそれを感じていますか?
島村先生:確か人材育成だったか行事のあり方だったか、園内で何かの話し合いをしていた時に行き詰まったことがあったんですよね。その時に「でもクレドにはこういうことが書いてある」みたいに、職員が自発的にクレドに立ち戻って話をしてくれたりしました。
あとは、系列の園でもクレドを園内で持ち歩いて話している職員がいたりとかですね。クレドがすごく身近にあって、行き詰まって「うーん」となった時に、クレドのワードをよりどころにしてくれているようです。
また、こちらがクレドを浸透させる取り組みに着手する前から、「ここにクレドを掲示しました」とか、「クレドについて話す機会を作ってみました」とか、「クレドを元にエピソードを共有しました」とか、職員たちが自発的にどんどん動いてくれていたんですよね。そういったところから感じました。シンプルに嬉しかったですね。

――クレドが身近なものとして活用されているのですね。
島村先生:はい。あとは社会福祉法人なので、理事会で決算報告や去年の事業報告を行うのですが、その時にクレドブックを外部理事の方々にもお渡ししたんです。するとなかなか反響があって。「ここに書いてあることってすごく素敵だよね」などとクレドについて触れてくださったんですよね。
だから、自分たちの取り組みを言葉にして、それを分かりやすく伝えていくっていうのは、法人が内外問わず一つになっていく手助けになるだろうなと思いました。
同様に、保護者の方にもつながっていくのかなってそんなことも感じましたね。
――クレドのことは、保護者の方や求職者の方にも発信しているのですか?
島村先生:はい。「クレドブックを作っています」というお話をしたのと、園のしおり、これから入園を考えている保護者の方向けパンフレット、ホームページなどにクレドの「やさしい未来のつくりかた」の部分を掲載しています。
とにかく私たちは「やさしい未来をつくっている」ということを発信して、伝えて、そこに賛同していいなって思ってくださる方を増やしていきたい。それがやさしい未来をつくることだなって思いながらやっていますね。
――では、クレド以外のサービスについては、いかがでしたか?
島村先生:チームビルディング研修は職員からとても反響がありました。楽しさもあり、お互いの自己開示もできる。開園や新年度のタイミングなら、関係性もつくれますよね。研修なんだけれど、コロナ禍以前で言う飲みニケーションみたいな役割も果たしてくれるなと思いました。新時代の歓迎会、懇親会だなと思いました。

あとは、チームビルディング会議で、会議の進め方を学べているのは大きいですね。
今までの会議進行って、私も含めて情緒的だったなと。話、声の大きい人が物事を決定していくみたいなところがあったなと思います。
でもチームビルディングスさんに入ってもらって、ある程度決まったルールの中で明確に会議を進行していくというのは、すごく得るものがありました。
それもあって、今は職員に向けてのファシリテーション研修もお願いしています。
――職員さん向けのファシリテーション研修は、新たな挑戦ですよね。
島村先生:そうですね。こうして色々なことをお願いしているのは、チームビルディングスさんの全体的な方針も大きいですね。皆さんすごく丁寧で徹底されているので、安心感があります。
今までも、色んなところで別々のサービスを頼んだりしていたんです。このホームページはこちら、言葉の定義はこちらってやっていたのですが、やっぱりズレが起きやすかったんですよね。
それでしまさん(弊社 中島)に「次こういうことが問題としてあるんですけど、どうですか?」って言ったらファシリテーション研修を提案してくださって。皆さんの人間力に惹かれて、今どんどんお願いしています。レスポンスも早いですし、相談もしやすいので、安心してお任せしています。長くお付き合いしていきたいなと思っていますね。
――嬉しいお言葉をありがとうございます。
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